本物か偽物か

・・・当ブログに関する私の心構え・・・


平成19年は偽物問題が吹き荒れた年でした、不二家にはじまり白い恋人、建築資材、赤福、於福、さては吉兆まで偽物が販売されるなど、もはや偽物が本物を駆逐せんがばかりの勢いです。 さて、医療の世界はどうでしょうか? これまた偽物が存在します、科学的根拠のない方法をパワハラで押し通す上司、患者のためといいながら自分の思いこみを正当化する医療者、何十万円もするサプリメントにのめり込む患者たち・・・
 これを嘆かわしいと一言ですましてしまうつもりはありません。 逆に偽物こそが人間の本性を雄弁に物語っているように思います。
人は自分にとって都合にいいようにしか物事を見ようとしないし、考えようとしないし、また行動しようとはしません。 
 偽物を糾弾する我々の心の中に偽物がないといいきれますか? 
 偽物は魅力的です、簡単だったり、楽だったり、安かったり、分かりやすかったりします、ついつい本性にまけて偽物に手を伸ばしてしまうのです。気づかぬうちに偽物に手を染め、次第にその人そのものが偽物になっていきます。
 それでは本物ってなにでしょうか? 本物って地味です。手間暇かけてようやくえられるかけがえのない物です。 それはわかる人にしかわからないというやっかいな物でもあります。 本物をもとめて日々正直に努力する人にしか、なにが本物かわからないのです。
すなわち、偽物がはびこり、偽物人間が増殖すれば、本物が理解されなくなり本物と本物がわかる人間が駆逐されていくのです。それが一番恐ろしいことだと思います。
 
偉そうなことをいってしまいましたが、にしすま日記では私なりに「本物だなー」とおもうところを書いてみたいと思います。